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川満総業のよもやま話~資格とその特徴~

皆さんこんにちは!
川満総業合同会社、更新担当の中西です。

 

新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

本日は第3回型枠工事雑学講座!

今回は、~資格とその特徴~についてです

型枠工事は、コンクリート建築物を構築する際の基盤となる重要な工程です。型枠は、コンクリートを適切な形状に整えるための枠組みであり、その設置と解体の精度が、建物の品質や安全性を大きく左右します。このため、型枠工事に携わる職人には高い技術力と専門知識が求められ、これを証明するために資格制度が設けられています。

この記事では、日本における型枠工事に関連する資格とその特徴について深く掘り下げ、資格がどのように工事現場で役立つのか、また資格取得が個人や業界にどのような意義をもたらすのかを解説します。


型枠工事の重要性と資格の必要性

型枠工事は、コンクリートを打設する前にその形状を定める枠組みを作り、コンクリート硬化後にこれを解体する一連の作業です。この工程は、建物の強度や精度を左右するため、正確性と安全性が特に重要視されます。

型枠工事が求められる理由

  1. 建物の形状と構造を定義する
    型枠は、建物の壁や柱、梁(はり)、床など、コンクリート構造物の形状を決定します。このため、設計図に基づいた正確な施工が求められます。
  2. 安全性の確保
    型枠は、コンクリート打設時にその重量を支える役割も果たします。不適切な設置や強度不足は、型枠の崩壊や施工不良を引き起こし、重大な事故につながる可能性があります。
  3. 効率的な施工管理
    型枠工事の精度と効率性は、プロジェクト全体のスケジュールやコストに直結します。資格取得者は、これらを適切に管理するスキルを持っています。

型枠工事に関連する主な資格とその特徴

型枠工事に携わる職人が取得を目指すべき資格には、技能を証明するものや現場管理を担うためのものが含まれます。以下に、日本で代表的な資格を紹介します。


1. 型枠施工技能士

型枠施工技能士は、型枠工事における専門技術を認定する国家資格で、建設業界では最も基本的かつ重要な資格の一つとされています。

  • 資格の概要
    • 厚生労働省が管轄する技能検定資格。
    • 1級と2級があり、1級は高度な技術と知識が求められる。
    • 受験には一定の実務経験が必要(2級は2年以上、1級は7年以上)。
  • 対象スキル
    • 設計図面をもとにした型枠の設置・解体作業。
    • 型枠の強度計算と適切な材料の選定。
    • 精密な施工と安全基準の遵守。
  • 試験内容
    • 学科試験:型枠工事の基本知識、建築基準法、安全管理に関する問題。
    • 実技試験:型枠の組み立てと解体、設置の精度と安全性が評価される。
  • 特徴
    • 1級取得者は、現場での指導者や監督者としての役割を果たすことが期待される。
    • 技術力の証明となるため、資格取得者は施工管理の現場でも重宝される。

2. 登録型枠基幹技能者

登録型枠基幹技能者は、型枠工事における現場管理者やリーダーとしての能力を認定する資格です。現場全体を統括するポジションを目指すための資格といえます。

  • 資格の概要
    • 建設業振興基金が認定する民間資格。
    • 型枠施工技能士1級の取得が前提条件。
    • 現場管理や安全対策、品質管理の知識が重視される。
  • 対象スキル
    • 工事全体の計画と進行管理。
    • チームの統括や作業員への指導。
    • 安全基準を遵守した施工管理。
  • 特徴
    • 型枠工事だけでなく、他の工程との連携を考慮した施工計画の策定が可能。
    • 特に大規模プロジェクトで求められるスキルを備えた資格。
    • 資格取得者は、現場での責任者としての役割を担う。

3. 職長・安全衛生責任者教育

型枠工事の現場では、リーダーや職長が安全管理を徹底することが不可欠です。この教育プログラムは、現場での安全性を確保するための知識とリーダーシップを養成します。

  • 資格の概要
    • 労働安全衛生法に基づく教育。
    • 短期間の講習を受講することで修了資格を取得可能。
  • 対象スキル
    • 作業環境のリスクアセスメントと改善提案。
    • 作業員への安全教育と指導。
    • 安全基準を遵守した作業計画の立案。
  • 特徴
    • 現場の安全性を確保しながら、効率的に作業を進めるリーダーシップが求められる。
    • 型枠工事だけでなく、建設現場全体の管理に役立つ汎用的な資格。

4. 玉掛け技能講習

型枠工事では、型枠材やコンクリート型枠を移動させるためにクレーンを使用する場面が多くあります。その際に必要な資格が玉掛け技能講習です。

  • 資格の概要
    • 労働安全衛生法に基づく資格。
    • クレーンやホイストを用いた荷物の吊り上げ作業を行う際に必須。
  • 対象スキル
    • 吊り具の選定と正確な取り付け方法。
    • 荷重バランスの計算と安全確認。
    • 作業中の安全管理と指導。
  • 特徴
    • 型枠材の運搬作業で欠かせない技能。
    • 現場での安全性を大幅に向上させる資格。

5. 高所作業車運転技能講習

型枠工事では、高所での作業が必要になる場合もあります。この際、高所作業車の運転技能が求められるため、この講習を修了しておくことが有利です。

  • 資格の概要
    • 高所作業車の運転には、この資格が必須。
    • 作業床の高さが10メートル以上の場合に適用される。
  • 対象スキル
    • 高所作業車の基本操作と安全運転技術。
    • 高所での荷物運搬や設置作業の実践スキル。
  • 特徴
    • 型枠設置やコンクリート打設時の高所作業に対応可能。
    • 安全性を確保しながら効率的な作業を実現。

資格取得のメリットと現場での活用

1. 技術力と信頼性の向上

資格取得者は、型枠工事における専門知識と技能を持つことを証明できます。これにより、顧客や雇用主からの信頼が向上し、責任ある役割を任されることが多くなります。

2. 安全性の確保

資格取得者は、安全基準やリスク管理についての知識を持っているため、現場での事故を未然に防ぐことができます。

3. キャリアアップ

1級型枠施工技能士や登録型枠基幹技能者などの高度な資格を取得することで、現場監督や管理職へのキャリアアップが可能となります。

4. 工事全体の効率化

資格を持つ技術者が現場にいることで、施工計画の正確性や作業効率が向上し、プロジェクト全体の円滑な進行に寄与します。


結論

型枠工事に関連する資格は、建設現場での技術力や安全性を支える重要な基盤です。それぞれの資格がカバーする範囲や特徴は異なりますが、いずれも建物の基盤を支えるプロフェッショナルとしての能力を証明するものです。

資格を取得することで、個人のスキルやキャリアが向上するだけでなく、現場全体の効率性や安全性が高まり、建設業界全体の信頼性向上にもつながります。型枠工事のプロフェッショナルを目指す方には、ぜひこれらの資格取得を目指していただきたいです。

 

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